giftee engineer blog

RubyKaigi 2024 参加レポート!

2024-05-27

RubyKaigi 2024に参加してきました!

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こんにちは、ギフティでエンジニアをやっている中屋です! 沖縄県那覇市で行われた、RubyKaigi 2024 に参加してきました!

RubyKaigi、最高でしたね。それだけ伝えられれば後は全て蛇足になる気もするのですが、一応参加レポートを書こうと思います。

はじめに

昨年に引き続き、ギフティは RubyKaigi 2024にプラチナスポンサーとして協賛しています。 会社による費用負担のもと、有志のエンジニアメンバー10人と EM、採用担当、CTO の計13人が現地参加してきました。

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ブース

弊社は2019年の福岡開催の時からスポンサーをさせていただいており、ブース出展は今年で4回目となります。 ブースの企画をどうするかは毎年大いに悩むところではあるのですが、今回もエンジニアを中心に EM、採用担当などの面々で集まってブレストしながら企画を決めていきました(準備の様子)。

企画としてただ面白いというだけではうちがやる意味があまりないので、まず「我々はどう見られたいか」を整理してそこから企画を考えていきました。 ちなみに企画のアイデアを考える際に大事にしているポイントとして以下のような要素があり、なるべくこれらの要素のいずれかを企画に盛り込めないかを意識しています。

  • 弊社の企業ビジョンやプロダクトが伝わるような企画であること
  • Ruby および Ruby コミュニティに寄与する企画であること
  • 開催地にちなんだ企画であること

今回は開催地の沖縄にちなんだ企画という点で、沖縄式じゃんけんのブーサーを取り入れることにしました。ブーサーで勝利したら500円分、あいこか負けの場合は300円分のeギフトがもらえるという企画です。 景品となるeギフトには弊社のサービスの一つである giftee Box を用いることで、サービスに触れてもらえる機会をつくりました。

それに加えて、弊社のプロダクトを紹介するためのプロダクトブックも作成しました。昨年の RubyKaigi の時も配っていたのですが、追加でシステムアーキテクチャ図を載せたり掲載プロダクトを増やしたりとアップデートを行いました。

ブーサー

当日はたくさんの方にブースまで足を運んでいただき、ブーサーを体験してもらうことができました!

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Matz も立ち寄ってくれました!

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また、去年やった企画を覚えてくれていたり、サービスを使ってくださっている方も多く、認知の拡大を感じるとともに、ありがたい気持ちで一杯でした。 フィードバックがもらえるとやっぱり嬉しい気持ちになります。

そしてノベルティの在庫予測を見誤り、2日目の途中には在庫が切れてしまいました。3日目に来てくださった方々すみません。。

余談ですが、今回の giftee Box のラインナップには会場の近くで使えるコンビニのギフトや沖縄にゆかりのあるブルーシールギフトのほか、寄付という選択肢も入ってました。 貰ったはいいものの自分が欲しいものが選択肢にない!という時に、気軽に寄付という形で社会貢献ができる、というのも giftee Box の一つの特徴となっています。 実際に寄付を選択した方もいたようです。

ドリンクアップ、交流会

2日目の夜は各スポンサー主催のドリンクアップが多数開催され、どの企業さんのも定員オーバーになるほどの人気っぷりでした。自分は SmartHR さん主催のイベントに参加させてもらいましたが、Rubyist との交流のほか、島唄民謡ライブなども行われ、沖縄を感じることができました。交流イベントを主催してくれる企業さんのおかげで路頭に迷わなくて済みます。本当にありがとう。

弊社でも小さな居酒屋を貸し切ってドリンクアップを行いました。情報をオープンにはしていなかったので、こじんまりとした開催にはなりましたが、他社の人も交えてしっぽりと交流することができ、とても楽しい時間になりました。

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また、今年のドリンクアップでは普通の参加者枠とは別に「RubyKaigi 初参加枠」を設けている企業が目立ちました。初参加だと特に立ち回りが分からず、気付けばイベントの枠はもう一杯…なんてこともあるので、これは粋な計らいだったのではないでしょうか。参加者の裾野を広げるという意味でもとても良いことだと思いました。

セッション

私はブースに立つ時間が長く、あまりセッションを聴講できなかったのですが、他のメンバーがセッションレポートを書いてくれました!

RubyKaigi 2024 レポート ~Day1 Keynote Session~

RubyKaigi 2024 Day2 「Finding Memory Leaks in the Ruby Ecosystem」速報レポ

Ruby Committers and the World

通常のセッションとは毛色が異なりますが、毎年恒例の「Ruby Committers and the World」の時間も大変面白いです。これだけで半日ぐらいやってほしい。

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この場では Ruby コミッターたちが集まって今後の Ruby をどうしていくかについてワイワイ喧々諤々の公開議論がなされます。Go言語作者のロブ・パイクが「プログラミング言語には多様性が必要」と捉えられる発言をしていますが、Ruby が Ruby らしくあることはすごく重要で、Matz が強いこだわりを持って言語設計をしているからこそ Ruby がここまで進化してきたのではないかと思います(型を入れないことを逆張りだなんだと言われつつ笑)。今年も async/await の文法を「あれはダメだろう」とバッサリ。

また、Matsumoto Soutaroさんが、自分が考えている RBS の記法の選択肢を提示して、会場の人も巻き込んでアンケートを取っていたのが印象に残っています。コミッターだって一開発者として悩んでいるというのが伝わってきます。その場の多数決で何かが決まるというわけではないと思いますが、Kaigi 参加者の意見も参考にしながら Ruby の方向性を考える、そういった場としても機能しているんだなとしみじみ思いました。

Matz Keynote

Matz のキーノートでは “Better Ruby” というテーマで Ruby のパフォーマンスについての話を中心にされていました。実行性能に関わる JIT、メモリ、並列処理、それから開発生産性に関わる開発者体験の4つの観点からパフォーマンスについて言及していました。 また、Ruby4.0についての話題もちらっとだけ出ました。tagomoris さんの取り組む namespace の分離。これが実現できれば Ruby4.0 を掲げてもいいんじゃないかと。これには tagomoris さんもこの反応。会場も盛り上がりました。

個人的にはキーノートの最後に Matz が夢を語っていたのが印象に残っています。SDGs を意識した「地球に優しい Ruby」を作りたいんだと。なんだかエモいですね。何十年と Ruby を作り続けてきても野望は途切れない。Ruby のこれからが楽しみです。

さいごに

Rubykaigi という空間はやはり圧倒的な熱量を感じます。来場者数も増え続け、今年はチケット1400枚が売り切れたそう。そして、Kaigi の運営自体も毎年アップデートがされていて、参加者が気持ちよく Kaigi に参加できる環境が作られています。運営スタッフの方々の努力には本当に頭が下がります。

今年の RubyKaigi でもたくさんの Rubyist と話すことができて大変刺激になりました。交流してくださった方々、ありがとうございます。

さて、来年は愛媛県の松山での開催となりました。弊社はきっと来年もスポンサーとして参加させていただくことと思います。Ruby および Ruby コミュニティにバリューを還元できるよう会社としても精進していきます。

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弊社では Ruby で世の中に貢献したい!RubyKaigi に参加したい!というモチベーションのある Ruby エンジニアを募集中です。

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