giftee engineer blog

YAPC::Hiroshima 2024 に感謝

2024-02-14

あの頃のインターネットに感謝を

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 ブログを書くまでが YAPC です。というわけでこんにちは、エンジニアをしている wa6sn です。2024/02/09, 10 に開催された YAPC::Hiroshima 2024 について、ギフティはシルバースポンサーとして参加しました。一人の参加者として、大変良かったということを書きます。

YAPCはYet Another Perl Conferenceの略で、Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスです。 Perlだけにとどまらない技術者たちが、好きな技術の話をし交流するカンファレンスで、技術者であれば誰でも楽しめるお祭りです! (https://yapcjapan.org/2024hiroshima/ より引用)

 また、YAPC::Japan 運営ブログ はかなりの頻度で更新されており、参加者へのホスピタリティにあふれていました。どういったカンファレンスかは、こちらのブログからもうかがい知ることが出来ます。

キーノート

 今回の YAPC において、「とほほのWWW入門」の管理人・杜甫々さんが務めるキーノートは、本当に「参加して良かった」と思えるものでした。

 自分が「コンピュータを使った仕事に就きたい」と思うようになったきっかけは、小学生の頃に「自分で Web サイトを作ってみたい」という好奇心からです。当時、「とほほのWWW入門」で HTML や CGI といった概念を知り、レンタルサーバを借りて Web ページを公開したり、ゲームを設置して遊んでいた経験が楽しくて、今この業界に居ます。当然、(他の多くの参加者同様に)自分にとっても杜甫々さんは生きる伝説のような存在です。その杜甫々さんご本人から、経歴、これまでやってきた仕事の思い出、記事を執筆するうえでの心がけなどを聞くことができました。

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杜甫々さんのキーノート。長くこの業界に携わってきた方の視点は、とても興味深かったです

 参加者から「なぜ、アウトプットを続けられるのですか?」という質問に対しても 「好きだからです。そうとしか言えない。」 といった旨の回答をされていて、とても良かったです。もっと言葉がありそうですが、「良かった」としか言えないぐらい良かったです。ずっと続けている方の言葉の重みがありました。「What you like」 という YAPC::Hiroshima 2024 のテーマそのままでしたね。懇親会では、杜甫々さんに直接お礼を伝えることが出来ました。

自分と YAPC

 実は、自分が初めて参加した技術カンファレンスが YAPC::Asia 2015 です。関西の大学生だったとき、たまたま就職活動の面接スケジュールに合わせることが出来たのが YAPC でした。かつてはトークを聞いて「ぶっちゃけよく分からないけど、楽しそうに話しているなあ」といった感想止まりでした。しばらく実務経験を積んでいる今では、トークの背景となっている課題や、それに対する取り組みについてすんなりと理解できるものもあり、成長を感じると共に感慨深かったです。「楽しそうに話しているなあ」という部分は、2024 年になっても変わりませんでした。

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← YAPC::Asia 2015 で頂いただいたトートバッグ | YAPC::Hiroshima 2024 でいただいたトートバッグ →
初めてのカンファレンスでいただいたトートバッグは、多少ほつれが見えてきましたが、今でも頻繁に使っています。

カンファレンスに参加するということ

 YAPC は「Perl を軸とした」と謳っていますが、実際には Perl を前提知識に必要とするトークの方が少ないぐらいで、懐の深いカンファレンスだと思います。それでいて「インターネットで見たことがある」ような人がその辺を歩いていること、ちょうど自分より少し年齢層が上ぐらいの人たちがボリュームゾーンなので、そういった「少し先の世界に居る」方たちの大事にしていることを知れるのも良かったです。

 ゲストトークでも触れられていましたが、カンファレンス開催者側として「カンファレンスは廊下が大事」という思いがあるそうです。(ここでいう “廊下” とは、雑談の場のような、偶発的なコミュニケーションの機会を指しています。)トークを集中して聞き続けることに疲れたならそのあたりで休憩・雑談をしていればよく、それで人の繋がりが出来るなら良しである…… という、肩の力を抜いた考え方を得られたような気がします。実際、トークを聞く以外にも色々な場面で雑談が発生していて、この雰囲気は(今のところは)オフラインでしか得られにくいものだなあと思いました。

 懇親会やスポンサーブースでお話した何人かの方からは、「RubyKaigi でスポンサーされていましたよね!」「いいサービスですね!」と、認知されているのも良かったです。懇親会は誰かと話して刺激を受け、モチベーションを上げる場だと思っているのですが、本編の内容でお腹いっぱいになってしまったこともあり、自分からあまり積極的に話しかけにいけなかったのが反省点です。

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懇親会で披露された YAPC ビール

結びに

 カンファレンス全体を通して、「What you like」のテーマらしくスピーカーの方々が楽しそうに話していたのを強く感じました。好きだからこそ本気で取り組めるし、だから楽しそうに話せるんだろうなと思います。自分はそれぐらいの熱量をずっと持ち続けられるでしょうか。いつでも自信を持って「お好み」を語れるように、気合を入れ直したくなりました。

 YAPC 関係者のみなさま、ありがとうございました!